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源氏物語イラスト訳【末摘花168】雪の光に...
あい
2023-03-21 08:23:25
「をかしきほどの空も見たまへ。尽きせぬ御心の隔てこそ、わりなけれ」 と、恨みきこえたまふ。まだほの暗けれど、雪の光にいとどきよらに若う見えたまふを、老い人ども笑みさかえて見たてまつる。 【これまでのあらすじ】 故常陸宮の姫君(末摘花)との初夜を終えた光 ...
源氏物語イラスト訳【末摘花167】後ろ髪引...
あい
2023-03-20 08:02:32
踏み開けたる跡もなく、はるばると荒れわたりて、いみじう寂しげなるに、ふり出でて行かむこともあはれにて、 【これまでのあらすじ】 故常陸宮の姫君(末摘花)との初夜を終えた光源氏。なんだか思っていたのと違って、幻滅したものの、縁があって逢瀬を迎えたのだか ...
源氏物語イラスト訳【末摘花166】格子手づ...
あい
2023-03-19 08:39:13
からうして明けぬるけしきなれば、格子手づから上げたまひて、前の前栽の雪を見たまふ。 【これまでのあらすじ】 故常陸宮の姫君(末摘花)との初夜を終えた光源氏。なんだか思っていたのと違って、幻滅したものの、縁があって逢瀬を迎えたのだから、一生彼女の面倒を ...
源氏物語イラスト訳【末摘花165】雪景色を...
あい
2023-03-18 08:01:22
をかしうもあはれにも、やうかへて、心とまりぬべきありさまを、いと埋れすくよかにて、何の栄えなきをぞ、口惜しう思す。 【これまでのあらすじ】 故常陸宮の姫君(末摘花)との初夜を終えた光源氏。なんだか思っていたのと違って、幻滅したものの、縁があって逢瀬を ...
源氏物語イラスト訳【末摘花164】物の怪に...
あい
2023-03-17 08:32:47
かの、ものに襲はれし折思し出でられて、荒れたるさまは劣らざめるを、ほどの狭う、人気のすこしあるなどに慰めたれど、すごう、うたていざとき心地する夜のさまなり。 【これまでのあらすじ】 故常陸宮の姫君(末摘花)との初夜を終えた光源氏。なんだか思っていたの ...
源氏物語イラスト訳【末摘花163】愁ふ雪〜...
あい
2023-03-16 08:09:31
いとど、愁ふなりつる雪、かきたれいみじう降りけり。空の気色はげしう、風吹き荒れて、大殿油消えにけるを、灯もしつくる人もなし。 【これまでのあらすじ】 故常陸宮の姫君(末摘花)との初夜を終えた光源氏。なんだか思っていたのと違って、幻滅したものの、縁があ ...
源氏物語イラスト訳【末摘花162】ひなびた...
あい
2023-03-15 08:18:46
「そそや」など言ひて、火とり直し、格子放ちて入れたてまつる。 侍従は、斎院に参り通ふ若人にて、この頃はなかりけり。いよいよあやしう、ひなびたる限りにて、見ならはぬ心地ぞする。 【これまでのあらすじ】 故常陸宮の姫君(末摘花)との初夜を終えた光源氏。なん ...
源氏物語イラスト訳【末摘花161】愚痴をこ...
あい
2023-03-14 08:14:34
さまざまに人悪ろきことどもを、愁へあへるを聞きたまふも、かたはらいたければ、立ち退きて、ただ今おはするやうにて、うち叩きたまふ。 【これまでのあらすじ】 故常陸宮の姫君(末摘花)との初夜を終えた光源氏。なんだか思っていたのと違って、幻滅したものの、縁 ...
源氏物語イラスト訳【末摘花160】寒くて震...
あい
2023-03-13 08:48:45
「故宮おはしましし世を、などてからしと思ひけむ。かく頼みなくても過ぐるものなりけり」 とて、飛び立ちぬべくふるふもあり。 【これまでのあらすじ】 故常陸宮の姫君(末摘花)との初夜を終えた光源氏。なんだか思っていたのと違って、幻滅したものの、縁があって逢 ...
源氏物語イラスト訳【末摘花159】貧窮の嘆...
あい
2023-03-12 09:21:13
「あはれ、さも寒き年かな。命長ければ、かかる世にも遇ふものなりけり」 とて、うち泣くもあり。 【これまでのあらすじ】 故常陸宮の姫君(末摘花)との初夜を終えた光源氏。なんだか思っていたのと違って、幻滅したものの、縁があって逢瀬を迎えたのだから、一生彼女 ...
源氏物語イラスト訳【末摘花158】女房たち...
あい
2023-03-11 08:14:12
さすがに櫛おし垂れて挿したる額つき、内教坊、内侍所のほどに、かかる者どもあるはやと、をかし。かけても、人のあたりに近うふるまふ者とも知りたまはざりけり。 【これまでのあらすじ】 故常陸宮の姫君(末摘花)との初夜を終えた光源氏。なんだか思っていたのと違 ...
源氏物語イラスト訳【末摘花157】お付きの...
あい
2023-03-10 09:45:14
隅の間ばかりにぞ、いと寒げなる女ばら、白き衣の言ひ知らず煤けたるに、汚なげなる褶引き結ひ着けたる腰つき、かたくなしげなり。 【これまでのあらすじ】 故常陸宮の姫君(末摘花)との初夜を終えた光源氏。なんだか思っていたのと違って、幻滅したものの、縁があっ ...
源氏物語イラスト訳【末摘花156】人わろき...
あい
2023-03-09 09:15:33
御台、秘色やうの唐土のものなれど、人悪ろきに、何のくさはひもなくあはれげなる、まかでて人びと食ふ。 【これまでのあらすじ】 故常陸宮の姫君(末摘花)との初夜を終えた光源氏。なんだか思っていたのと違って、幻滅したものの、縁があって逢瀬を迎えたのだから、 ...
源氏物語イラスト訳【末摘花155】見えずに...
あい
2023-03-08 08:00:42
されど、みづからは見えたまふべくもあらず。几帳など、いたく損なはれたるものから、年経にける立ちど変はらず、おしやりなど乱れねば、心もとなくて、御達四、五人ゐたり。 【これまでのあらすじ】 故常陸宮の姫君(末摘花)との初夜を終えた光源氏。なんだか思って ...
源氏物語イラスト訳【末摘花154】格子の狭...
あい
2023-03-07 08:48:18
「…見てしがな」と思ほせど、けざやかにとりなさむもまばゆし。うちとけたる宵居のほど、やをら入りたまひて、格子のはさまより見たまひけり。 【これまでのあらすじ】 故常陸宮の姫君(末摘花)との初夜を終えた光源氏。なんだか思っていたのと違って、幻滅したもの ...
源氏物語イラスト訳【末摘花153】末摘花の...
あい
2023-03-06 08:13:51
ところせき御もの恥ぢを見あらはさむの御心も、ことになうて過ぎゆくを、またうちかへし、「見まさりするやうもありかし。手さぐりのたどたどしきに、あやしう、心得ぬこともあるにや。…」 【これまでのあらすじ】 故常陸宮の姫君(末摘花)との初夜を終えた光源氏。 ...
源氏物語イラスト訳【末摘花152】六条わた...
あい
2023-03-05 09:37:01
六条わたりにだに、離れまさりたまふめれば、まして荒れたる宿は、あはれに思しおこたらずながら、もの憂きぞ、わりなかりける。 【これまでのあらすじ】 故常陸宮の姫君(末摘花)との初夜を終えた光源氏。なんだか思っていたのと違って、幻滅したものの、縁があって ...
源氏物語イラスト訳【末摘花151】紫のゆか...
あい
2023-03-04 08:06:53
この御いそぎのほど過ぐしてぞ、時々おはしける。かの紫のゆかり、尋ねとりたまひて、そのうつくしみに心入りたまひて、 【これまでのあらすじ】 故常陸宮の姫君(末摘花)との初夜を終えた光源氏。なんだか思っていたのと違って、幻滅したものの、縁があって逢瀬を迎 ...
源氏物語イラスト訳【末摘花150】わりな(...
あい
2023-03-03 08:35:03
我もうち笑まるる心地して、「わりなの、人に恨みられたまふ御齢や。思ひやり少なう、御心のままならむも、ことわり」と思ふ。 【これまでのあらすじ】 故常陸宮の姫君(末摘花)との初夜を終えた光源氏。なんだか思っていたのと違って、幻滅したものの、縁があって逢 ...
源氏物語イラスト訳【末摘花149】光源氏の...
あい
2023-03-02 09:38:28
「もの思ひ知らぬやうなる心ざまを、懲らさむと思ふぞかし」 と、ほほ笑みたまへる、若ううつくしげなれば、 【これまでのあらすじ】 故常陸宮の姫君(末摘花)との初夜を終えた光源氏。なんだか思っていたのと違って、幻滅したものの、縁があって逢瀬を迎えたのだから ...
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